天体望遠鏡購入ガイド
天体望遠鏡が欲しいけれど、どれがいいのか分からない。そんな悩みを聞くことがよくあります。私は長年星を見てきましたが、これが実に難しい悩みです。天体望遠鏡の構造は基本的には400年前のガリレオやニュートンの時代と変わっていません。しかし現在販売されている天体望遠鏡の価格は上を見れば到底一般人には手が出ないような高価なものから子供のお小遣いでも買えてしまいそうなものまで、形や使い方もさまざまです。ですから、カタログを見たり店頭で眺めても一体どれを買えばよいのか分からないと悩むのも当然なのです。
当サイトでは、初めて天体望遠鏡を購入しようと考えている方、購入したもののなんだか上手く星が見られないという方のためのサイトです。
天体望遠鏡はファッションや家電のように流行や機能が古くなるということはありません。大切に扱えば一生あなたの友人として傍らで過ごしてくれる道具にもなります。基本的な構造を学べば、自分なりの改造や改良を施して楽しむこともできます。しかし使い方が分からなければ、押入れにしまいこんでホコリまみれ、という悲しい話もよく耳にします。こうしたことのないよう、当サイトをぜひお役立てください。
■ 天体望遠鏡で見えるもの
天体望遠鏡では一体どんな星を見ることができるのでしょうか?まず一番簡単なのが月です。クレーターだらけの月面を大迫力で眺めることができるでしょう。美しい環が年々傾きを変化させるさまを楽しめる土星、4つの衛星の動きや縞模様や大赤班と呼ばれる目玉模様が美しい木星。肉眼では眺めることのできない太陽も黒点を観察したり、皆既日食時にはプロミネンスを観察することができます。
オリオンの大星雲など星間ガスのかたまりがふんわりと広がる幻想的な風景も眺めることができますし、すばるなどの星団などは何度見ても思わず息を飲むような美しさであなたを圧倒するでしょう。またアンドロメダ銀河などの明るい銀河もその姿を観察することができます。しかし、注意が必要なのが写真集のような姿が楽しめるわけではないことを覚えておかなくてはいけません。
写真集のようなものに写される天体写真はごく弱い光を長時間露光によってフィルム上に蓄積させて写し出します。つまり、目で見えるものをそのまま写しているわけではないのです。天文台の大望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡が見せるような天体写真のように見えることはありません。
しかし、天体望遠鏡で見える星空は生の宇宙です。はるかかなたの長い距離を旅してきた光をあなた自身の網膜で捉え、今しかない瞬間の宇宙が楽しめるのが天体望遠鏡の魅力なのです。
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